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本文より長そうな前置き
この異動はハズレかも知れない。
あるコンビニ会社の本部社員(現在店舗研修中)である私は、半年を過ごした静岡・沼津市の店からから同県内の浜松の店舗へ異動となった。
しかも、店長として。
20代半ばの奴に店長やらせんのかよ……と思うかもだが、これは基本各社共通。
入社から2~3年間は直営店で副店長、店長として「コンビニ運営の手法と現実」的なものを学び、その後はオーナーとの折衝を担当する経営相談員を最低2年くらい務める……という流れ。
まあ、辞める辞めると言いながらも沼津の店では結構残業も少なく楽しく働けた。辞めるのは、店長として経験を積んでからでも遅くない……とか思ったが。
人が少なすぎる。
パートやバイトがいないところは社員でどうにか回さないといけないのだが、その時間が長すぎる。
平日昼間にパートが誰もいない日があるとか聞いてねえぞ。
9時出勤→22時退勤多すぎでは……?
休日が規定日数から不足しそうなんですが大丈夫なんですかねえ……?
職場の雰囲気は良さそうだし、上司も熱心で頼りになりそうだ。
ただ……無理がある気がする。
とは言え、環境のせいにして駄々をこねるのもいかがなものか。
せっかく店の運営者としてバイトの募集とかにも関われるのだから、どうにかできることはどうにかしたい。
それで結果が出れば私の評価も上がるというもの……面倒は面倒だが、少しは頑張ってみよう。
………でもそうは言ってもダルい。とてつもなく。
まあダルさが極限に達するか、命の危険を感じたら今流行りの退職代行サービスでも使って、浜松を脱出したいところ。
その場合は記事にする予定なので、乞うご期待。(いやダメでしょ)
とりあえず、しばらくブラックな労務環境とそれを変革しようとする私の闘いが繰り広げられそうだ。勝てる気がしねえ
ただ……その闘いの前に、会社が見事にやらかしやがった。
搬入開始……と思いきや
搬入当日。てか6月1日。
私は前回の異動直後、1ヶ月以上お世話になった愛する定宿「ニュー八景園」で伊豆最後の朝を迎えた。
朝風呂と朝食を楽しんだ私は、後ろ髪を引かれつつも慣れ親しんだ伊豆を離れた。
そして、浜松の新居へ……
しかし新居到着後、早くも暗雲が立ち込める。
業者「パイセンさ~ん、このマンション建物2つあるけどどっち?」
そう。タクシーで新居前に到着すると、同じ色合いのマンションが2つ並んでいるのだ。
手元の書類には……
「浜松市〇〇区××町1-2-3 △マンション301」
あれ? どっちだか分かんねえや。
仕方ないので、両方の建物の該当する部屋番に鍵を突っ込む。
ダメだわ。空かねえわ。
てか鍵の形からしてちげえわ。
これでは埒が明かない。私は不動産屋に会社名を伝え、確認をお願いしたが……
不動産屋「ちょっとこちらでは分からないですね……申し訳ございません」
業者「まあ……部屋開けられないならしょうがないよね」
業者「いやいや、これはお客さんも被害者だよ! こんなになって本当腹立つでしょ……」
そんなこんなで業者は私の荷物をトラックにしまい、浜松の拠点へと引き揚げていったのであった。
そして業者に慰められた私は、ひとまず最寄り駅へとタクシーで引き返した。
おわりに
間違えた鍵を渡されたがために、引越しが中止になるという前代未聞の事件。
マジで意味が分からねえ。
ちなみに原因は、
「鍵を私に渡した担当者が、全然違う家の鍵を渡してきた」
ことによるものであった。
この事件を上司に報告したところすぐに関係各所に手配してくれたらしく、正しい鍵は日曜の昼職場に届いた。
なんて有能なんだ。ありがたい……
まあ、先にもらった鍵と全然形状が違ったよね。
とりあえずミスは誰にもあることだし、私とて入社後一体いくつミスを犯したか分からない。
ただ……この事件で、私分の宿代が余計に会社から拠出されてるのも事実だ。
しかも私は服を引越し前後の分しか持っていないので、服についてもどうにかしないといけない。
図らずも、一つのミスが色んな所に重大な影響を与えかねないことを学んでしまった……
まあ、引越が中止になったおかげで浜名湖を観光できたのは良しとしよう。
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