恐怖! セ・パ交流戦、今年も開幕①

 

ぱいせん
こんばんは、ぱいせんです。

 

いやあ、今年も来ちゃいましたね……

セ・パ交流戦の季節が。

セ・パ交流戦とは何ぞや

野球に興味がない人でもぼんやりとは分かるだろうが、日本のプロ野球リーグはセントラル・リーグ(以下セ・リーグ)とパシフィック・リーグと呼ばれる2つのリーグに分かれている。各リーグには6球団が属している。

http://p.npb.jp/img/ogp/central.jpg

 

出典:http://p.npb.jp/img/ogp/pacific.jpg

 

各チームが、毎年5~6月に自分の属さないリーグの6球団と対戦するのが「セ・パ交流戦」だ。(注1)

出典:https://special.nissay-mirai.jp/cepa2019/img/top/logo.png

 

分かれた原因については戦後のゴタゴタの中で起こった複雑な騒動に端を発するので、ここで言及はしない。気になった人はググってくれ。説明すんのがだるい

各リーグに属するチームは基本1年間、同じリーグの他5チームとしか試合をしない。

以前までは違うリーグに属する選手同士が戦う機会は、

  • 両リーグから人気投票で選ばれた選手が出場するオールスターゲーム
  • 両リーグの優勝チーム同士が激突する日本シリーズ

に限られていた。

しかし2004年のプロ野球再編問題(注2)をきっかけに、球界全体で経営改善のための改革が図られた。

その一環で、普段対戦することのないチーム同士が対戦する「セ・パ交流戦」が導入された。

導入以降、高校時代に甲子園で大活躍した西武(当時)・松坂大輔(現中日)のプロ入り後初の甲子園登板など、様々な名場面を生んできた。

出典:https://img.dmenumedia.jp/ent/wp-content/uploads/2016/11/show_img2546.jpg
パ・リーグの西武でプレーしていた松坂は、セ・リーグの阪神が本拠地とする甲子園で出場する機会がなかった。

 

そうでなくても普段対戦しないスター選手同士のマッチングは、野球ファンとしては見逃せない。

はずなのだが……

 

なぜかセ・リーグ球団のファンは、この交流戦が楽しみというより……怖かったりする。

※私はDeNAファンなので基本ここからはセ・リーグ視点で話が進みます。パ・リーグ各球団のファンの皆様におかれましてはご了承くださいませ。

とにかく交流戦に弱すぎるセ・リーグ

交流戦が開始された2005年からの両リーグの勝敗を以下に示す。

※参考文献

  • 2005年 セ104勝 パ105勝 7分
  • 2006年 セ107勝 パ108勝 1分
  • 2007年 セ66勝 パ74勝 4分
  • 2008年 セ71勝 パ73勝
  • 2009年 セ70勝 パ67勝 7分
  • 2010年 セ59勝 パ81勝 4分
  • 2011年 セ57勝 パ78勝 9分
  • 2012年 セ66勝 パ67勝 11分
  • 2013年 セ60勝 パ80勝 4分
  • 2014年 セ70勝 パ71勝 3分
  • 2015年 セ44勝 パ61勝 3分
  • 2016年 セ47勝 パ60勝 1分
  • 2017年 セ51勝 パ56勝 1分
  • 2018年 セ48勝 パ59勝 1分

なんと14年間でセ・リーグが勝ち越したのが2009年の1回のみ。

これでは「セ・リーグはパ・リーグより低レベル」だの「セントラル・リーグじゃなくてセカンド・リーグでは?」など叩かれても仕方あるまい。

2010年に至ってはパ・リーグ6球団で上位6位までを独占する事件も発生した。

また、交流戦期間中に一番勝率が高いチームは「交流戦優勝球団(2015~18年は最高勝率チームと呼んでいた)」として表彰されるが……

出典:https://www.nikkei.com/content/pic/20140622/96958A9C9381969AE0E0E2E3938DE0E0E2E4E0E2E3E6E2E2E2E2E2E2-DSXBZO7314775022062014000001-PN1-3.jpg
2014年に交流戦で優勝し、表彰される巨人

 

セ・リーグのチームが優勝した事例は2012年、2014年の巨人・2018年のヤクルトのわずか3回のみ。

ちなみに球団別のデータは以下のサイトに出ている。書くのがめんどいので参照して欲しい。

パ・リーグに属するソフトバンクの勝率が突出して高い一方、セ・リーグに属するDeNAの勝率が極端に低いなど、チームによって交流戦の得意・不得意がキレイに分かれるのが分かる。それにしても横浜クソすぎるだろ

交流戦で発生した様々な悲劇

そういう状況なので、セ・リーグはこの交流戦期間に幾度と無く凄惨な悲劇に見舞われている。

以下にいくつか示す。

①横浜(現DeNA)が弱すぎる

セ・リーグに属する横浜DeNAベイスターズは、特に交流戦を苦手とするチームの一つだ。

球団名が「横浜」だった時代には3年連続でこの期間、6勝18敗・毎年最下位というカスみたいな成績を残し続けた。(2008~10年)

出典:http://livedoor.blogimg.jp/shiv/imgs/7/f/7f4c9d08.jpg
かつて使われていた、横浜の交流戦専用ユニフォーム

 

そういう状況なので、2011年に7勝しただけで呪いが解けた的な扱いになってしまった。(ちなみに12球団中11位で、最下位は回避された。)

しかしそれを超えたのが、2015年。

球団名がDeNAに変わり、交流戦開始時まで首位に立っていたベイスターズ。

1998年以来17年ぶりのリーグ優勝への期待が高まっていたが、交流戦は3勝14敗1分・勝率1割7分6厘・最下位という離れ業を実現してしまう。(ちなみに交流戦の途中から12連敗を記録した)

出典:http://4.bp.blogspot.com/-KvJdv_pF4_Y/VZCAkBcyslI/AAAAAAAAZfI/gNf7IKDp7N4/s1600/8.jpg
連敗中、TVの取材を受けたDeNA・中畑監督。(当時)気丈にふるまっていたが、低迷が続いたシーズン終盤には「ギブアップ」と漏らした

 

この交流戦で完全にDeNAは失速。夏場に一瞬首位に戻るものの、最終的には3年ぶりの最下位に沈んだ。

②都・リーグ

2017年の交流戦。

東京に本拠地を置く読売ジャイアンツ東京ヤクルトスワローズ(いずれもセ・リーグ)は、交流戦18試合の半分が終わった時点で0勝であった。

この間巨人は13連敗、ヤクルトは10連敗と、傍から聞いてるだけで吐きそうになるような苦戦ぶり。

出典:https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170607004788_comm.jpg
西武ドームで球団ワーストの12連敗を記録した巨人。この体たらくにはファンも激怒

 

こうした状況から、いつしか都内に本拠地を置く両チームは「都・リーグ」「都民ワーストの会」などとネット上でネタにされるようになってしまった。

↓もご参照あれ。

なおその後の両チームだが……

巨人は夏場以降奇跡的な追い上げを見せ、プレーオフ進出圏内(6球団中上位3球団)に一時食い込んだ。

が、結局力及ばず2007年のプレーオフ導入以降初めて進出を逃してしまった。(最終順位は4位で、上位3球団に入れず)

ヤクルトはもっと悲惨で、球団史上最悪にして21世紀のセ・リーグでは最悪となる96敗(ちなみに1シーズンは143試合)を記録してしまう。

出典:https://www.nikkansports.com/baseball/news/img/201806170000023-w500_16.jpg
ちなみに翌2018年、ヤクルトは交流戦優勝を飾った。他のセ・リーグ5球団が負け越す中での大健闘で、前年最下位からの2位浮上のきっかけを作った。分からないものだ

次回に続きます

上述した2つの例からも分かる通り、交流戦でそのチームの最終結果が大きく左右されることもしばしばだ。

ここからはなぜセ・リーグがここまで交流戦に弱いのか、よく言われる原因を語ろうと思ったがちょっと長引いている。

ここらで切らせて頂く。

脚注

(注1)例えば、読売ジャイアンツは「セ・リーグ」に属している。基本的にジャイアンツは同じ「セ・リーグ」に属する広島・ヤクルト・DeNA・中日・阪神の5球団と試合を行う。しかし交流戦期間に限っては、「パ・リーグ」に属する西武・ソフトバンク・日本ハム・ロッテ・オリックス・楽天と試合を行う。

(注2)2004年に発生した、大阪近鉄バファローズとオリックス・ブルーウェーブの合併に端を発する騒動。唐突に発表された両球団の合併構想は各球団のファンや選手の怒りを買い、「合併反対を訴えるストライキによる試合中止」という事態に至った。最終的に両球団の合併は覆らなかったものの、楽天のパ・リーグ参入の承認をはじめ、球界全体の構造改革が始まる契機となった。詳細な経緯は以下のスポーツ紙の連載を参照。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です