また1000円足りない……!?銀行で起こったマジやばい事件をコンプラギリギリで紹介してみる【Part2】

 

銀行にはやっちゃいけないミスって言うものが大量にあります。

その中でも特にやっちゃいけないのが、「金が合わない」という半端じゃないミス。

一年に一回ぐらい起こりかけるんですが、大体はちゃんと帳尻があって終わるんですよ、普通。

まぁでもうちの支店は普通じゃないんだよね。

という訳で前回に引き続き今回も、お金が合いませんでした。紹介していこうと思います。

前回記事

目次

復習:銀行には三大事務事故というものがある

この呼び方をしてるのはうちの銀行だけかもしれないですが、銀行には三大事務事故というものがあります。

この事故をやったらマジやばいです。どのくらいヤバいかと言うと、1年にたった1回起こしてしまっただけでも大事件として全国の支店に周知徹底が成されるレベルです。

事務”ミス”ではなく、事務”事故”と言われている辺り、そのヤバさが窺えるでしょう。

①為替未送信・誤送信

為替未送信・誤送信とは何かというと、

お金の振込をしていなかった、もしくは間違った所に送ってしまった

ことを為替の未送信・誤送信と呼びます。

例えばお客さんから振込の依頼書を受け取ったんですが、処理するのを忘れて放置してしまい、次の日になってしまった……。

なんて時は為替の未送信と呼ばれるやべぇ事故になります。

②口座相違

口座相違とは何かというと、

しなー
やべぇ。パイセンの口座からお金を引き出そうとしたのに、Ainowoの口座からお金を引き出しちまった……!

という事故のことを口座相違と呼びます。逆(間違って入金してしまった)もまた然りです。

③出納事故

「すいとうじこ」と読みます。これがまたしても今回起こってしまった事故です。

出納事故はつまるところ「銀行の金が合わない」状態のことを指します。

という事故になります。

多かろうが少なかろうが、1円でも銀行の金が合わなかったら事故になります。マジで見つかるまで帰れません。

またしても1000円足りなくなった

前回の記事でも述べましたが、銀行でお金の帳尻が合わないことが判明するのは夕方の15時~16時ぐらいです。

15時にシャッターを閉めてから銀行ではお金を合わせているので、発覚するのが大体平均的にそこら辺になる訳なんですよね。

今回も例にもれず、そのくらいの時間でした。

やべぇことが起こると業務グループと呼ばれる所がざわつき始めるんですよね。それも明らかに普通じゃない感じでざわつき始めるわけです。

今回も業務グループがざわつき始めたので、気になって聞いてみると案の定、

「1000円足りない」

という回答が返ってきました。またっすかぁ?

どうやら原因は……あれ?犯人僕じゃね?

1000円がどうしても足りないとのことで業務グループはざわついていました。

前回の事件から1ヵ月未満でまたとんでもない事件が起こるという始末。次長なんか顔面真っ青でした。

しかも恐らく下手人は前回と同じ女の子だったみたいで、支店全体としても「またあいつがやったよ……」って感じになってたんですよね。

が。

はー今日も帰り遅くなるなーとか思いながら調査を進めていると、次第にキナ臭くなってきました。

どうやらこの事件、下手人はもう一人いる可能性が極めて高い、と。

伝票とか全部精査しましたし、機械も精査したんですが、おかしい点は見つからない。

じゃあ何処に合わない原因がある?と探っていくと、可能性として考えられるのは「神社のお賽銭を処理した時に混ざったのでは?」というものでした。

そしてその神社のお賽銭を処理した人間が誰かって言うと、……

僕だったんだよね、その担当者。

頭を抱える僕

しなー
……ふぁっ!?

 

って感じになってしまい、必死に僕じゃない奴が犯人の可能性を探した僕ですが、どうやらほぼほぼ間違いなさそうなのです。

可能性という可能性を全部潰していったのですが、その可能性を潰せば潰すほど僕が犯人になっちまっている可能性が色濃くなっていくんですよ。

そう、どうやら僕は巻き込み事故を喰らってる可能性がとんでもなく高まってきました。

しかも粉砕骨折間違いなしクラスのやつ。内輪差に気をつけろとあれだけ……。

「Uさん、またやっちゃったねwww」とか言って余裕ぶってたのに、巻き込みを喰らい一転してまさかの犯罪者に転落。

これには流石の僕も頭を抱えました。まさかの同期に背中から刺されるとは……。

どうやら神社のお賽銭を処理した時に事故が起こったらしい

神社のお賽銭って、数えるだけでもめちゃくちゃ時間がかかるので、普通に数えることをしないんですね。

お賽銭って量がとんでもないので、普通の機械を使って数えると軽く3時間以上は軽くかかるんですよ。まじ時間の無駄でしかない。

三が日とかの賽銭が多い時だとお賽銭を数えてるだけで一日が終わることもあります。

なので大量の硬貨を数えるために特殊な機械を使って処理するんですが……

ここに女の子が500円玉2枚(1000円)が残ってたんですよね。

のーこーすーなーよー!

でも僕はそれに気が付かず。機械を使う前にきちんと確認してなかったんですよねぇ……。

なので気が付かずにその500円玉毎、処理しちゃったという。銀行の金を神社に入金しちゃいました☆

結局帰ったのは21時を超えてから

事件に関係の無い銀行員が次々退社する中、自分が犯罪者になってしまったことに驚愕する僕と同じく戦犯のその女の子、そして職位者の方々だけが残されるという何ともやりきれない状況に。

誰もしゃべらず、淡々と机を見つめ、本部からの指示に従う糞みたいな時間が経過します。はよかえろーよー。

その後、その神社の神主に1000円を返して貰いに訪問し、無事1000円を確保して銀行に入金。ようやく事件は終息します。

この時の時間は21:30。

17:30に業務自体終了していたと考えると結構とんでもない時間をお金の探索に費やしていますよね……。

まとめ:銀行やっぱ怖えわ

この二日後ぐらいに僕の名前は「行員X」として全国に展開されてしまいました。

事件を知る同期からは

「ちっすwww行員Xさんwww」

「今日は硬貨巻かないんですかwww」

「俺の財布、1000円足りないんだけど、お前www?」

なんて煽りが毎日届きました。あいつらいつか処刑しようと思ってます。

銀行では日々こんな「金が合わない」というリスクに襲われながら頑張っているのです。

15時で終わってさっさと帰ってるお気楽な仕事人だとか思わないでやってください。結構きついんすよ、銀行業。

さて、短くなりましたが、今回はこの辺りで失礼をば!

機会があれば今度は僕がやらかしたミス第二弾か何かを語っていこうと思います(笑)

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